このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

ビジネスのフェアプレー

 

儲けるためなら手段を選ばない企業もあり、塚田農場の地鶏はブロイラーだった。地鶏は飼育期間が80日から120日で、ゆっくり成長させるのに対して、ブロイラーは飼育期間が半分ほどで成長ホルモンなど投与して急激に成長させている。スーパーで売られている鶏肉のほとんどはブロイラー。地鶏は二倍ほど値段が上がる。

 

スポーツの世界でもビジネスの世界でも、こうした勝つ、儲ける ためなら手段を選ばない姿勢はいつまでたってもなくならない。スポーツクラブの幼い選手が、腰や肩を痛めてその後のスポーツを諦めた例は多くある。食品偽装なども同じように枚挙にいとまがないほどだ。食材の偽装は簡単で、高級食材の偽装ほど儲かる。

 

健康をうたい文句にしている加工食品が、実は健康には良くない加工食品だったり、安さをうたい文句にしている飲食店が、かなり危険な食材を使っていたり…必ず儲かると言っている投資話ほど多額の損失を出す商品であったり、消費者をだまして儲けようとする企業は後を絶たない。

 

ビジネスのために悪事を働く社長さんの多くは、実に堂々と悪事を働き、「それはダメなことですよ!」と注意すると反対にやり込められる。不正や偽装など、悪いと思っていないし、社員を叱咤してこうしたことに加担させている。僕の出会った社長さんも、実に堂々と不正をしていた。

 

お客様を裏切ってでも、社員を裏切ってでもお金儲けがしたいという気持ちは邪悪で、他人にすれば受け入れがたいもの。そのような商売がまかり通る世の中はおかしい、いつか罰を受けると思いたいが、巧みに儲ける。こうした方は贅沢が好きで浪費家で、偉ぶる姿勢に満ちている。

 

ビジネスはお客様のご期待にお応えするという王道を歩まなければ業績は必ず下がる。お客様に喜んでいただき、支払ってくださる金額で働く人が良い給与を貰うことが出来る。お客様がリピータになってくだされば新規にお客様を開拓するよりも楽に儲けることが出来る。

« »