残業を失くす会社が増えている
残業を失くすには、仕事を分けて考える必要がある。直接儲けに直結している仕事は、その儲けを如何に短時間で出せるか?他にやり方はないのか?効率を考える。直接儲けにつながらないが経理処理など必要な仕事は、ITを使って効率よくできないか?外注すれば安くならないか?を考える。儲けにつながらない仕事は、やめることができないのかを検討する。
商品を製造している場所では、製造過程を見直してみる、売れない商品を作らない、売れ筋商品を開発する、在庫管理をキチンと行う。販売部門では、売れ筋商品をアピールする、商品知識を身につけた販売員を育成する、見切り商品を失くす、在庫管理を徹底にするなど、管理部門は伝票処理などをIT化するなど。
そして、上司が残業させない姿勢が必要で、上司自身が率先して残業せずにサッサと帰宅する姿勢を示さなければ残業は掛け声だけで終わってしまう。ダラダラ残業、ダラダラ会議、ほとんど無視される報告書、誰も返事を出さないレポート、投資と回収に関する分析と検証などまったくなされず慣例に従ってやっているということもよくある。
部下を暇にさせてはと思い、儲けにつながらない、やらなくてもよい仕事を創ってやらせていたら、いつのまにかそれが忙しい時でもやるはめになり、そうさせた上司が忘れてしまっているなどということも多々ある。仕事の中身を検証することなく、ただゴミのような仕事をやらせ続けている会社の儲けは少ない。
創業の頃は、深夜・朝駆けは当たり前だったが、会社が大きくなり従業員が増えるとそうもいかなくなり、従業員には就業規則を守らせるようになる。役員である自分は、それでも深夜・朝駆けをしていたが、加齢とともに健康に気を使い定時に終わるように心がけるようになった。
独身者は、恋人との時間を過ごしたいと思うだろうし、既婚者の従業員は、子育てを妻に任せていればよいという時代ではなく、共働きのことが多い。家事のお手伝いができないことが理由で彼らが離婚でもすれば、会社には大損失。年老いた会社人間の時代感覚では今の人たちへの配慮に欠けてしまう。