立派なことは誰だって言えるさ
素敵な言葉、感動的な言葉、泣ける言葉、立派な言葉…そうした言葉はたくさんあるが、誰がそうした言葉をかけてくれるかで受け手のハートは違ってくる。いつも偉そうな態度をして、怒鳴って相手を見下しているような人が「君のことが大切なんだ!」と言っても受け入れてくれないだろう。
炊事洗濯ができない人が、ゴミ出しもできなくて「お片付けしなさい」と言っても何の説得力もない。日頃の行いこそがその人の言葉に説得力を加える。プライベートなことを知らないので、ついつい僕たちは著名人の言葉を信じがちだが、プライベートなことを知れば信じられないこともある。
社長だって日頃の行いが中途半端で、仕事もロクにしないでガミガミ言っているだけであれば、社員は信用してくれない。しかし、セミナーや法人会などで知り合った人たちは信じてくださる。ついつい、こうした人たちとの付き合いを重んじるようになるが、社員は遊んでいるとしか思わないので業績は下がっていく。
自分を厳しいところにおいて乗り越えていける人は、周りの近い人から信用されて日々の暮らしそのものを豊かなモノにできる。しかし、自分を厳しいところにおけずに不満や愚痴を言っている人は、周りの人から信用されにくく、日々の暮らしに不満を募らせている。その人に幸せがやってくることはない。
あえて辛いところに自分の身を置いてみる。どんなに辛くても嫌な顔を見せず、笑顔でその問題を乗り越えるように努力してみる。皆さんの笑顔が僕の喜びですと嘘でもいいから言い続ける。やがてその言葉が本当になる日が来ることを信じてやってみる。無名の平民だもの、それでなくちゃ幸せはつかめない。