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経営コンサルタントは社長に向いていない

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僕は多くの経営コンサルタントにお会いしてきたが、どの方も素晴らしいことを教えてくださる。こうした素晴らしい方が起業して会社の社長になって大成功されたという事例は、僕の知っている方にはいない。ほとんどの方が、フラフラした経営になっているか廃業している。経済や商学の学者が起業しても成功しないのと同じことなのだろう。

 

経営は理論だけでは成り立たない。成功している経営者には理論だけではない人物としての魅力が備わっている。多くの人が彼についていきたいと思わせる魅力=カリスマ性を持っている。それがないと、どんなに優秀な部下を集め、資金を集め、しっかりマーケットを調査し、日々頑張っても業績は伸びないばかりか低迷してしまう。

 

経営コンサルタントとしてはとても優秀で、いろいろなことを教えてくださり、多くの成功事例を知っており、人前で堂々と話す姿は凛々しく魅力的であっても成功しない事例をいくつか見てきた。経営は理屈ではなく実践で、その実践も多くの悔しい思いと涙と我慢が入り乱れて、それでも平然としていられた成果になる。

 

部下が社長を心から信頼してついていきたいと思わせる魅力があるのかは、経営理論を知っていることよりも重要だし、商品を開発する予見力や開発力は理屈ではないし協調でもない。理不尽なことでも引き受ける度量は理屈では割り切れないが、それがあってこそ取引ができたということもある。

 

成功している経営者は、高尚な経営理論を知っているわけではない。むしろ、ほとんど知らないが自分がやっていることには夢中で、社員の誰よりも熱心に仕事に取り組んでいる。部下思いで、部下を帰らせた後でも、一人残って仕事をしている。そんな姿に従業員は惚れてしまう。

 

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