新聞折り込みチラシの効果を分析検証できるか
新聞折り込みチラシが毎日大量に入ってきます。1週間も溜めれば雑誌になるほどですが、ほとんどが見ることもなく捨てられていきます。新聞折り込みチラシは1枚の印刷で3円、折り込み代が3円程度ですので、1件1枚当たり6円のコストがかかっています。1万枚の折り込みで100人の方が来店され100万円の売り上げになれば、6万円のチラシ代の投資で100万の売り上げで粗利が30万円とします。
投資回収率=(売上-売上原価-販促代)÷(売上原価+販促代)×100% 実際の計算では、(30万円-6万円)÷36万円×100%=67% これは、100万円の投資をすると167万円の回収が見込めるということです。僕は、こうした従来の分析計算ではなく、6万円の投資で30万円の粗利なので、30万円÷6万円=5倍儲けることができると計算します。つまり、投資の5倍になって返ってくるということです。
さらに、新聞折り込みチラシのエリアを100㎡(10m×10m)単位で区切って来店客数、購入客数などとプロットしていきます。そうすると、どの区画から人が来てくださるかがよくわかりますし、いつも来てくださる地区がわかってきます。その地区に集中的に新聞折り込みチラシを入れると2,000枚のチラシで同じ売り上げになることもわかってきます。反応がない地区は除外します。
2,000枚なら12,000円の販促代で済みますから、30万円÷1.2万円=25倍儲けることができるようになります。これこそが実務で必要な販促分析です。同じ地区だと思っていても、ターゲットにしているお客様がいる地区は限られていますから、その地区に新聞折り込みチラシを入れるようにすれば販促費はかなり削減できますし効果は抜群にあがります。新聞配達店舗に行って新聞折り込みチラシを入れる地区をきめ細かく指示します。
バカのようにいつも同じ枚数、同じ地区に同じチラシを入れ続けている店長は多いですが、それでは儲けは出てきませんし進歩がありませんから、ライバルに差を付けることもできません。できる店長は、移動したときから分析検証ができており、経費の削減方法をみずからあみだして、笑顔で従業員に説明している楽天家である。儲けをたくさん出して従業員の昇給を確保して、いつもアイデアマンである。