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手抜き工事や施工ミス

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僕の祖父は工務店を経営していましたし、僕は大学で建築設計を学び、住宅やマンションの設計から施工、販売まで行っている会社に就職していました。建築設計では、キチンと構造計算や建築基準法に基づいて行い、確認申請をして許可を受けてから施工にかかります。

 

施工では、多くの下請け業者が入ってくるので、ヘルメットに企業名を入れたり、線を入れて、誰が責任者なのかがわかるようにしています。現場監督は、施工の日程をフローチャートにして、いつまでに何をしなければならないかを決めていきます。この流れ図に従って各業者に何日の何時に現場に入ってくださいと連絡します。

 

この日程が狂うと、例えば、コンクリートミキサー車が何台も入ってきたのに流し込む型枠ができていないからと帰らすわけにもいかず多額の損失が出ます。また、単価が決まっているので下請け業者は、少しでも儲けを出すために現場監督に見えない所で手抜きしがちです。

 

僕が現場監督をしているときも、施工を請け負っている大工が手抜きをしていたので、親方のところに行き、ミスを認めない親方と大喧嘩となり、自社の社長が来て、すべて親方に任せているから黙っていなさいと叱られて退職を決意した経緯があります。発注元が観て観ないふりをしていました。

 

こうした経験は幾つかあり、マンションや戸建てを購入するのは躊躇するようになりました。今の自宅では、自分で施工をチェックしてミスがないように親方と話し合っていました。安い単価で請け負う業者は危険ですが、販売価格をライバル業者より抑えたいとき選択しがちです。

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