このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

感情的に怒鳴っても業績は良くならない

IMG_4799

ある会社の会議に出席したとき、社長さんは最初、物静かに話していたが、徐々に怒りの感情が増幅してきて、最後には怒鳴りだした。社員は、小さくなってうつむいて黙って聞いているが、ヤル気になっているとは思えない。延々と怒鳴り散らしている社長さんは、これぐらい厳しく言ってやらなければわからないと言うが、果たしてそうなのかは業績を見れば明らか。

 

怒りに身を任せて怒鳴り散らしても何ら改善されないのは、社長みずからの感情を管理すらできないのに、どうして社員である自分たちが、怒鳴られている怒りや悲しみの感情を殺して、我慢してまで働かねばならないかと思うから。会社に対する愚痴が多いのは、社長自らが従業員への愚痴が多いからだ。怒りの感情をぶつけるだけの社長に、命がけでついていこうとする従業員はいない。

 

愚痴や不満が多い社長さんの従業員は愚痴や不満が多く、笑顔が素敵で相手を褒めることがうまい社長さんの従業員は笑顔が素敵で相手を褒めることがうまい。感情的でいつも怒っているような社長さんの従業員は感情的でいつも怒っているように見える。会社は社長さんの写し絵のようなもの。社長さんみずからが質素倹約に努めて平常心を保てないようでは、業績は良くならない。

 

宅配業者や取引業者に対しても感情的だったり、傲慢だったりする会社は、いっとき儲かっていても業績は下降していく。僕はこれまでに多くのこうした企業様と出会った。不幸なのは、こうした会社の社長さんは、自分が偉いと思い込んでいるので反省できないことだろう。周りの馬鹿どもに、怒鳴らなければやってくれないと思い込んでいることこそ不幸。

« »