ドイツの高級車がCo2排出量をごまかしたり、マンション建設でくい打ちを岩盤まで打ち込まなかったり、コンクリートに使う鉄筋の量を少なくしたり、食品の賞味期限切れをごまかしたり、産地偽装をしたり、違法行為によって商売をしている企業のニュースが後を絶たない。商売は販売する商品やサービスに偽装や違法な行為があってはならない。

 

企業経営者は目先の利益のために、違法な行為に手を染めがちだが、こうした行為は従業員の知るところとなり内部告発に至らなくても、社長不信につながり業績は下降する。信頼されない社長が高級車に乗って、高級ブランドの洋服や腕時計をしていればなおのこと。こうした経営者は得てしてごまかすために威圧的になりがち。

 

僕はほとんどの節税対策をしないし、違法な商売をしない。法律を遵守して出費を惜しまないでいる方が、従業員の信頼を得ることができるし、安心し、喜んで働こうと思ってくださる社員がいれば儲かることを知っているからだ。姑息な手段をしてチョッと小銭を稼いでも社員の信頼を失えば、その儲けは吹っ飛ぶ。

 

これまでにも多くの企業の不正行為が内部告発という形で露見され、企業が大打撃を受けている。最初から正々堂々とできることとできないことをハッキリさせて商売している方が儲かっていたはず。目先の利益優先で違法なことに手を染めると、そのツケはどこかの時点で支払うようになるし、そのときは大きく傷つく。