配慮のできる上司であれ
仕事をしている部下からの報告が遅れたとき、遅刻してきたとき、これを叱り、報告できないからと機嫌を悪くしたり、遅刻してきたことを叱り、機嫌を悪くしたりして「あいつは、仕事も満足にできない奴だ」と決めつけてしまう上司がいる。こうした上司は部下に信頼されることはなく嫌われるタイプだ。
どうして報告が遅れたのか?どうして遅刻してきたのか?叱ったり、機嫌を害する前に相手に何があったのかを聞く余裕があれば、ご家族に不幸事があったのではないか?出勤途中でトラブルに巻き込まれたのではないか?など考えることができれば、そう簡単に叱ったり、機嫌を悪くしない。
自分の感情が先立ち、相手のことを思いやる余裕を失くす行為は慎まなければならないが、往々にしてその場その場の目の前の出来事に反応している。幾度も、同じことを繰り返していれば、どうすればそれを回避できるのかを分析検証して解決策を見つけることもできるが感情的に叱ったり、機嫌を悪くしていたりでは何の解決にもならない。
他人を責めても気分がよくなることはなく、責めての方も責めらている方もどちらも気分爽快にはなれない。ところが、配慮できる上司であれば、相手に笑顔が浮かんでくるし、感謝していることが分かるので上司も笑顔になり、これで良かったと思えてくる。配慮することは双方に幸せだと思わせる効果がある。