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わかるとできる物語 序章 2

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日本では、新卒の学生が就職し、そのまま我慢して出世コースを歩むのが一般的で、途中で退職すると再就職は至難。再就職しようと、転職先を探してもなかなかない。再就職活動で採用されずに落ち込んでいき、自分は何も期待されていない人間なのだと諦めてしまう。再就職のための専門学校と、そうした専門を学んだ学生を採用するシステムが国家を上げて作られていない。

 

大学は教授会が運営しており、社会に役立つ人材育成とどの大学でも銘打っているが、教授は同じ講義を繰り返すだけで、企業が求めているスキルを身につけさせようという意欲はなく、そうしたことは大学教育ではないと言い切っていた。就職課は資格取得を勧めても、教授はそんなことは専門外と話を受け付けない。自分の専門テーマを自慢する講義に徹していた。

 

20世紀の終わりからデジタル革命が始まり、パソコンを利用して仕事や学習や生活が一変しそうなのに、学校でパソコンを教えようにも、先生がパソコンを知らないか、世界中が使っている文章入力のアプリケーションソフトを使わないと頑固になっていたので、Office系の学習ができない状態だった。デジタル革命は日本だけで通用するものではなく、世界で通用するものにしなければとお話ししても聞き入れてはくれなかった。

 

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