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急いては事をし損じる

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風もないのにヨットやウインドサーフィンで海に出ても前に進まない。また、強風のときに大きなセイル(帆)で海に出れば、ヨットは転覆するしウインドサーファーはセイルを支えきれなくなり、力尽きて流される。風が吹いてくるまで待てば、楽しく滑走することができる。

 

力任せに攻めて敗北をきっする事例はたくさんある。戦国武将の若武者が、戦略なく血気盛んに攻めていき、敵の罠にはまって命からがら逃げだしたり、敵が逃げているからと、どんどん追いかけて攻めていき、物資の補給路を断たれて大敗北したり、分析検証できずに判断を誤る。

 

かつて、英会話のノバが売り上げ減少に陥ったとき、教室出店を加速して売上増を果たしたが、出店費用や教室単体の黒字化や売り上げ増が見込めず赤字教室を倍増させて倒産した。売り上げ減少に陥ったとき、カネボウの経営者は売り上げ増加のため、専業以外の業種に手を出して倒産した。

 

この二つの事例は、企業経営では専業が業績不振に陥ったときは、拡大や他業種に進出するのではなく内部充実に集中して、組織や商品やオペレーションをすべて見直して、改善すべきだと教えてくれている。この通りに実行して成功したのがトヨタで、伸びきった拡大戦略を見直して今の成長の元を築いた。

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