24時間働けますか?
昭和の時代のテレビCMでキャッチコピーとして使われていた。高度成長期の日本は会社組織に旧帝国日本軍の組織や訓練が息づいていた。「貴様らは、上司に逆らうことはできない。上司の命令は絶対であり、命を賭して達成せねばならない。」新人研修は富士山の裾野で早朝から深夜まで行い、軍事教練そのものだった。
当時の新人は、現在の役員など組織のトップクラスになっている。何しろ、当時は会社の拡大期であり、毎年新入社員はたくさん入ってくる。会社が大きくなれば、組織は拡大するので出世も早い。こうして生き残ってきた昭和からの社員は昔の教練が生きている。当然、部下には厳しい指導も行うが、本人はこうした教練を受けてきた人たち。
パワハラやセクハラは日常であり、それをハラスメントだとはちっとも思っていない。「冗談だよ君、冗談!」などと笑い飛ばす。企業のトップクラスなので注意する人はいない。自分がこの会社を大きくしたんだと思っているので、より部下にはしっかり教えなければと思っている。徐々に部下は離れていき従順ではなくなる。
昭和の時代、就職はその企業に一生勤めることを意味しており、殿様にお仕えするようなもの。生涯安泰の代わりに、会社という藩に忠誠を誓う事が求められる。転職が当たり前の時代とは真逆の価値観。そのことを理解して高齢の管理職は、従業員に接しなければならない。冗談では済まされないことがたくさんある。


