過去の成功体験が業績悪化の原因となる
かつて日本一の小売業だった主婦の店ダイエー。大阪千林商店街でわずか3坪の店から起業して1代にして日本一の小売業にまで登りつめたが、成功体験から抜け出せずに倒産してしまった。定価販売をやめて購入価格はお客様が決めるものだと豪語して安売りに徹して大成功した。
日本中に店舗を拡大するが、広い土地を購入して半分で店舗を建てて、土地価格が上昇すると残り半分を売却する。土地の利益と既存店舗を担保にして銀行から借入して、さらに土地を購入して日本中に店舗を広げていく。土地バブルが崩壊するまでは成功する企業家として一身に尊敬を集めていた。
しかし、成功したビジネスモデルは土地バブル崩壊とともに崩れていく。店舗が拡大し、店長も自慢していたが、それが傲慢となり奢れるものとして嫌われるようになる。仕入れも傲慢になり、メーカーから嫌われるようになる。贅沢すぎる本社経費のため安売りできなくなる。
管理職が増えて稟議や会議、視察が頻繁に行われるようになり、自分たちの成功体験を捨てきれない。安売り専門店が出てきたり、高品質の専門店が出たりして魅力がない店舗になっていく。仕入れて売るビジネスモデルは崩壊し倒産。何が悪かったのか?どこでつまずいたのか?
消費者から観れば明らかなのに、当事者から観ればわからない。部下を幾人も従えて視察して、如何にも偉そうにしても業績は良くならない。現場のことは現場に聞き、素直に改善すべき点を見つけて対処する。世間で必要とされるものは何か?これから必要とされるものは何か?考えること。


