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お山の大将

 

子供の頃から野球が好きで遠投も一番遠くまで、打率も5割近いホームランバッター。少年野球で頭角を現し、高校生になるとプロのドラフト候補になるほど。周りの友達も「君ならエースになれる!」「大谷君二世だ!」などと持ち上げてくれる。僕は、正真正銘の天才なのだと思い込む。

 

ドラフト一位指名でプロの世界へ。さあ、みんなに僕の実力を見せつけてやるぞ!と意気揚々とキャンプ。ところが投げては打たれ、打席に立つとボールに当てることさえできない。生まれて初めての体験にビックリ。日本中から才能を認められてやってきた人ばかりなのだ。その中でも秀でた人だけがレギュラーになれる世界。

 

自信満々で意気揚々としているサラリーマンや経営者も同じこと。その場所、その時代でもてはやされても、場所や時代が変わればまったく通用しないことがある。企業経営者などは儲けていればもてはやされ、マスコミから取材や出演の依頼もある。自分は仕事の天才!経営の神様?などと思い込んでしまう。

 

謙虚を忘れ、傲慢になり、贅沢を覚え、高飛車に出る。誰に対しても自分が上だと思い込んでいる。業績好調の時はそうそう長く続かないのがビジネスの世界。業績悪化になると、打つ手が思い浮かばない。状況が変わったことに気が付かない。現状維持で頑張れと言うばかり。こうして落ちぶれていく人を幾人も観てきた。

 

 

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