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若手官僚はすぐに辞めていく

 

若くて優秀な官僚ほど辞めていくのは、幾つかの原因があると分析されているが、高級官僚と政治家と大企業との癒着にヘキヘキした官僚がついていけずに辞めていくというデータはない。それは言ってはいけないことだという神話がこの世界にはある。

 

例えば、原子力の使用済み核燃料の再利用計画は半世紀にも及ぶがすべて失敗に終わりすでに20兆円ものムダ金になっているが、それは電気料金に上乗せされて国民が支払っている。政治家のリベート、官僚の天下り先、大企業への工事発注や維持管理費の支払い。

 

こうしてできもしない計画を半世紀もやって税金を無駄に使っても平気で継続する。若手官僚は、これは無駄使いだと指摘した資料を作成すると、全員が地方に飛ばされる報復人事が行われる。これを知った若手官僚は憤慨するが、それが政治というものだと諭される。

 

こうした事例が嫌ほどあることを若手官僚は次第に知っていく。一度、政治の世界で決められたことは、どんなに検証して効率性がないと判断されても実行ありきで作成していく。公共工事しかり、財団法人しかり、第三セクターしかり、土地の払い下げしかり、予算配分…

 

民間のマスコミもこうした事例を報道すれば、すぐに報復規制が行われるし、CMスポンサーがなくなる。国民には知らせないし、知らせると損をする政治家や高級官僚や大企業が報復手段を用意する。そのことを突っ込み、改革しようとする政治の流れが起こらない。

 

国家が衰退する一番の原因は汚職で、これにより貧富の格差が著しく広がったときに沸騰するかのように政権転覆の動きが現れる。軍事クーデター、民衆による大規模デモ、革命運動などによって既成の政治の枠組みは崩壊する。明治維新のようなクーデターが起こらない日本であってほしいもの。

 

 

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