人類だけが人類同士で殺しあう唯一の生き物
あらゆる生き物の中でお互いに殺しあえるのは人類だけだ。人類は、生きるためにお互いに殺し合いをしてきた。縄張りを守るため、食料を確保するため、資源を確保するため、相手が憎いから、相手が受け入れないから、ただ何となく殺したいから…
人類以外の生き物は、財産を蓄えることがないし、職業を選ぶこともない。入試もなければ宿題もない。恋をするが、メスの取り合いは体力勝負で殺しはしない。メスは強いオスを受け入れる。食料の取り合いも、体力勝負で殺しはしない。
人類だけが進歩して、仲間意識が強い動物になり、他の集団との衝突は体力勝負から道具を使った殺戮へと変化してきた。道具を使って、自分と違う考えを持つ人を殺すようにもなった。殺戮の道具は人類の進歩を格段に早めている。
その兵器を使う権限を持っている指導者は、自分の考えを仲間に植え付けて、大量破壊兵器を使うことが、仲間を救うことだと訴える。核兵器すら、そうした大義名分の下に開発され実行された。
仲間がやられたからやりかえす。受け入れやすい考えだが、それがとてつもない破壊をもたらす。小さな惑星に81億近い人が住み、チョッとしたことがトラブルのもとになる。これからの紛争は人類の破滅へと導く。