経済より国体維持
共産主義国家や独裁政権国家では、何より今の政治体制を維持することの方が大切で経済はその次でしかない。起業家が大企業に成長しても彼が国家体制に協力的でなければ潰す。それによって大量の失業者が出て貧しくなったとしても国体維持のためには犠牲はやむを得ないというのが彼らの理論。
大国の政権を担っている政治家は国民生活を豊かにすることより、国民を支配することを優先する。万が一、政治体制を揺るがすことになり内乱でも起これば取り返しのつかないほど国民が暴徒化することを恐れている。そのために軍隊を強化し、仮想敵国を執拗に責めることで国民の支持を集めるようにしている。
マスコミを支配してプロパガンダを行い、自分たちの都合の良い情報のみを流すようにする。正確な情報が伝わらないので、国民は政治家の言うがままになって、ますます独裁者を崇拝するようになる。それでも反抗する国民に対しては逮捕や暗殺も辞さない。21世紀になってもそんな国家がいくつもある。
我が日本はといえば、政権維持というよりも自分ファーストな政治家が多く、他の政治家を蹴落として自分がのし上がることに全力を傾けているように思う。当選するためなら手段を選ばず、お金をバラまくには隠れ資金が必要だと隠ぺいし、支持してくださる有権者に便宜を図る。選挙のため、目先の経済優先で、将来のことは考えていない。