企業の不正はなくならない
日産、三菱、日野、電通など世界的な大企業でも不正はなくならない。製造業だけでなく多くの企業でも不正が発覚しているが、そのほとんどは内部告発で、社外取締役など本来やるべき人が機能していない。社外取締役を増やせば不正はなくなると行政指導するが間違っている。
日本の企業では社外取締役は名誉職で法人会のお友達同士のお付き合いでしかない。月に数回役員会議に出席しているだけで会議が終われば、社外取締役に採用してくれた社長に感謝しながら頭を下げている始末。とても会社の方針にモノ申す姿勢ではない。社長に歯向かうことなど考えてもいない。
会社に不正が発覚しても黙っているし、大々的なニュースになり自分の身が危うくなれば社外取締役を退任してあとは知らんふり。会社の事を思い、お客様の事を思い、必死になって現場で働いている人の意見こそ大切なのに、お偉いさんは自社の末端従業員より有名人や大学の有名教授、大手コンサルタントの意見を重視する。
日本企業は江戸時代に逆戻りしたような上下関係になり、上の物はやりたい放題、賄賂も平気で要求するし、妖艶で妖しげな接待も喜んで受け入れる。法人会や勉強会という名目で出かけてはその後、運転手付きの社用車で高級料亭や高級クラブに行って、運転手を待たしたままに楽しむ。
江戸幕府もこうした役職=身分制度で、少しでも上の役職にある人は、下の人の意見を聞くことはなく上から目線でモノ申すのが常識。上司にご意見するものなら打ち首、獄門、お家断絶覚悟で行わなければならなかった。今の日本企業も同じようなもの。これでは儲けることができない。