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民族のはざまで苦悩する

 

明治時代になると日本では人口がいっきに増え、貧困にあえぐ人々は移民としてハワイやアメリカ、ブラジルなどの南米に移住していきます。日系2世の時代に太平洋戦争が勃発し、日系人は強制収容所に移送されます。1世は日本に忠誠を誓いますが、2世はアメリカで暮らすにはアメリカに忠誠を誓う必要があります。

 

親の猛反対を押し切り、日系移民としてアメリカで生きるには、アメリカに忠誠を誓い、アメリカ兵として戦わなければ生きていけないと決意して入隊し、日系2世の部隊が編成されます。彼らは第100歩兵大隊としてヨーロッパ戦線で華々しい活躍を遂げてアメリカ市民として認められますが、多大の戦死者も出しています。

 

ロシアとウクライナは日系移民以上に結びつきが多く、両親や夫婦でロシア人とウクライナ人という場合も多々あります。また、第二次世界大戦では、同じソ連兵としてドイツと戦った歴史もあります。キエフ工科大学では優秀な人材を多く輩出していますし、ウクライナのドネツク州は重工業地帯としてロシアとの経済的結びつきも強固です。

 

こうした土地柄ですので、ロシア兵として戦っている人にもウクライナ人の血が流れている方もいるでしょうし、ウクライナ兵として戦っている人にもロシア人の血が流れている人もいます。おじいさんの時代には共に戦う仲間だったのに孫たちは、お互いに殺しあう仲になっている。友達なのにお互いに住む場所が違うだけで戦わなければならない。

 

戦争は、こうした人々の仲を裂き、憎しみと悲しみを生み出し、何のために戦うのかを自分に問いかけても、命を懸けるべき大義が見えない戦いとなります。破壊と荒廃をもたらす戦争を仕掛ける政治家を僕たちは許してはいけません。世界中の国々が如何なる戦争も放棄しようと話し合う場が必要に思います。

 

世界中の国が軍備を持たないで平和維持軍が国際連合にあるだけにすれば多額の軍事費が削減でき、その資金で砂漠の緑地化、脱炭素、水不足の解消、貧困根絶、教育の充実、大気あるところすべてネット環境の構築など多くの人が待ち望んでいることが実現できます。紛争は平和維持軍がすべて解決するようにし、それぞれの国は今の県のような存在になるべきです。

 

 

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