武力で平和をつくれない
人道的介入と称して武力で他国に進軍し、他国の政権を崩壊させて自国の民主主義的国家の建設を行うが何年経ってもうまくいかない。その国のほとんどの国民が本当に理解し、民主主義国家の建設を命がけで作りたいと思えなければ民主主義国家の建設はできない。
国家崩壊は軍事力で行えるが、国家建設は経済力による。国民が自国を豊かにするために何が必要で何をすれば繁栄するのかをよく理解して行動すること。かつての日本は、軍事力で他国を制圧し、併合して繁栄を勝ち得ると信じていたがもろくも敗戦となってしまった。
焦土と化した日本で生き残った人々は、生きるために加工貿易によって繁栄するしかないと思い行動した。そのために、技術立国を目指し、多くの優秀な若者が技術を磨き、世界最高峰の商品を生産して世界中で販売した。他国の軍事力に頼ったわけではない。
日本人は進駐軍を頼って経済を復興させようと思ったのではなく、日本人は日本人の手によって経済を復興させようとし、アメリカの支配を早期に排除しようとした。アメリカには戦争で負けたが、経済で勝ってやるという生き残った者の意地があった。