国家権力
東京オリンピック2020が終わり、感動的なシーンもたくさんあったが、一番驚いたのはコーチを批判してすぐに帰国命令が出た選手が亡命したこと。パラリンピックでは内乱によって身体障害者になった選手が多かったことなど。まだまだ、世界は混とんとしている。
日本もかつては言論統制がしかれ国家を批判することは許されなかった。今でも、国家を批判や評価することが許されない国が多いことに驚く。ピラミッド型の組織ではトップの独裁が強くなり、批判や評価する人を許さない。国家権力を手にした人は、その権力を維持しようとする。
独裁政権下では独裁者が国家権力をすべて掌握し、自分に忠実な者だけにする。批判する者はすべて反逆者として逮捕する。ピラミッド型の組織では、高級官僚のファミリー企業が優先的に利益をあげ汚職や腐敗が進む。それを隠すためにさらに汚職や腐敗が進む悪循環が生まれがち。
末端の人は自分がやりたいことをするために上司や官僚などに賄賂を出し仕事を手にする。ただ、どんなに頑張っても上部組織の一員にはなれない。民間人として事業で成功しても、国家権力によって事業運営を規制したり、社長の罪をでっち上げたりして会社を乗っ取ることも多々ある。