アメリカでは、広島や長崎で原爆を使用したのは多くのアメリカ兵の命を救うためだと話している。戦争では自国の損害を最小化し、敵国の損害を最大化するために大量殺戮が正当化されている。
平常時で人を殺めると犯罪になるのに、戦争で多くの敵国の人を殺めると英雄になるのはこのため。しかし、どんなに正当化しようとも、殺戮を行った兵士はその後、殺した人の場面が脳裏から離れずに苦しむ。
暴力はいけないことだと立派な大人が言うのに、戦争となると暴力をふるうことが正当化され、あまつさえ人殺しの方法を立派な大人から丹念に教えられる。そして、戦争で対峙する立派な大人同士がこの戦争はやむを得ないとお互いに言う。