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大企業で働く不法移民労働者

 

トランプ大統領が不法移民撲滅キャンペーンでメキシコ国境に壁を作ると宣言しているが、進む気配はない。アメリカという国は政治献金できる企業には甘く、できない人には厳しい国だ。不法移民撲滅には不法移民を雇用しないように労働法を変えればよいのだが、それはしない。

 

現在、アメリカの不法移民は2000万人ほどだと言われており、彼らには労働基準法も最低賃金も適用されない。身体を壊せば使い捨てで奴隷制度のような雇用環境の中で従事しているのが実態。野菜工場や食肉加工工場で働いている人たちは、ある日突然取締局によって逮捕送還されるが工場の操業に影響のない範囲。

 

南北戦争ではリンカーン大統領が奴隷解放宣言をしたが、奴隷制度はリンカーン暗殺後の第17代大統領、アンドリュー ジョンソンによってことごとく否定されています。彼は、黒人に市民権・法の下の平等を与えることに対して拒否権を発動し、「ジム・クロー」法(黒人差別法)も制定されたのです。

 

不法移民取り締まりを企業に適用しようとしない態度を観ていると、アメリカという国は資本主義の国であり一部の富裕層の都合の良いように行政が動いているのだなと感じます。劣悪な作業環境と低賃金によってアメリカは競争力のある製品を作り、そこで働く人々は最も安いハンバーガーとポテトチップスで空腹を満たすしかなさそうです。

 

 

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