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政治のプロは要らない

 

東京都議選では自民党が大敗したが、従来の与党の議席が伸びたのではなく新人ばかりの新党がいきなり第1党に躍り出る結果となった。アメリカでもプロの政治家ではなくビジネスマンが大統領になる時代。既存の政治家の選択肢ではなく、素人政治家に期待しているのは都民だけでなく、世界民衆の流れでもある。

 

与党、野党を問わず、既存政治家への不信は根強い。自民党に政権を任せられないと野党第一党に政権を託した時代もあったが期待外れになり自民党に戻ってしまった。今の政治家は世襲によって引き継がれているので、お坊ちゃま、お嬢様が政治家になっていることが多い。

 

精米3㎏の値段も、もやしの特売一袋の値段も知らない庶民感覚が全くない政治家は、当選するために支持母体の利益を優先する。支持母体は、労働団体であったり、建設業界だったり、医師会であったりする。献金もしてくれるし選挙では何かと動いてくれる頼りになる存在。

 

彼らのために便宜を図るのは政治家として当然だろうし、選挙で自分と対立していた相手の支持団体は追い落とししたいと思っても不思議ではない。或いは懐柔して自分の支持母体に取り込むことも画策できる。プロの政治家は、人当たりがよく、なるほどということしか言わない。

 

口では良いことを言っているのにやっていることは支持母体の利益優先ばかりではないかという不信感が、プロの政治家不信につながっている。また、既存政党の新人政治家は、当選すると皆が尊敬して「先生♡」っと言ってくれるので傲慢で放蕩三昧になりがちで自分の身を律せないようになっていく。

 

人が行政を動かすのではなく、どのような支持母体にも影響されないAI(人工頭脳)に政治を任せる方が良いのではないかと思ってしまう。都民ファーストの大勝利は、与野党のプロの政治家への不信の結果のように思う。かつての大阪維新の会のように国政選挙でもこうした流れは続いていくだろう。

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