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国際法を国連は守るように動けない

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国際連合では、人と人が争うときにお互いの主張を裁判によって決めてもらうことや、いきなり暴力を振るわれた時に、それを防ぐために暴力で対抗することは正当防衛だと認められているように、国家間でもそのように解決して紛争を避けるようにしましょうと取り決めがある。

 

しかし、こうした取り決めを破るのは常任理事国であることが多く、アメリカ、ロシア、中国が守ってくれない。拒否権を持っている常任理事国は、拒否権を発動して国際連合での取り決めを順守しない。自己主張も自己弁護も強く、あくまでも自国の主張を押し通すことが多々ある。

 

個人でも敷地境界線でもめるように、国家間でも領土の境界線ではもめがち。国際連合の国際司法裁判によって判決が出ても、国家は判決を順守する義務は生じない。それが例え、常任理事国であっても同じこと。

 

個人でも、裁判を無視して敷地を奪い合うようになれば、強いモノ勝ちで早いモノ勝ちになるように、国家間でも軍事力にモノをいわせて奪うようになる。文句があるなら力づくで奪ってみろ!いうのが判決を無視する国家の姿勢で、こうした態度も認められている。

 

国家間では、国際法といえども拘束力はなく、聞きわけのない国家には通用しない。そこで、国際法ではそれぞれの国家が軍事力を持つことを許している。その軍事力の強弱によって外交が成り立っているのは古今東西変わらない。

 

国土防衛に力づくでかかって来いと言っているのは政治家であり、その政治家に影響を与えるのは国民。国民は、他国が自国の領土だとお互いに言い張っている領土にお互いが入ることでカッとなりがち。その感情を利用して、戦争や防衛や軍備増強もやむなしとお互いに主張する。

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