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社長 それをやっちゃいかんでしょ!その壱拾八

トップの一念と優れたアイデアがあれば、誰もが阿呆ではないかと言っても成功する。アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスは、アメリカ ニューヨーク、ウオール街で働き成功していたが、高給取りの職を捨て、誰もが反対する中で、インターネットで書籍を売るという野望に向かって起業している。インターネットが世界を変える。その世界に身を投じないと、将来、心から後悔すると思ったと語っている。

 

人なし、金なし、モノなし、という三重苦になると、その人の本性が出てくる。悲観して愚痴っぽくなり、言い訳探しを始める人はトップには向いていない。応援が欲しいのに、お金があれば、商品があれば・・・こうした言葉が出てくる人は、その条件を満たしてあげても、いっときの成功で終わり、業績はすぐに下降しだしてトップとして長く成功しないタイプ。

 

反対に、ハンディを喜ぶかのように、知恵を絞り、ひらめきを信じて積極的に行動しだす人で、いっしょに働いてくださる人、家族を納得させる説得力を持っている人はトップに向いている。応援がなければ、限られた人でやる方法を考えるし、資金がなければ資金がない状態でできることを考える。商品がなければカタログで、それもなければ口頭だけでやろうとする。

 

そのためには、第一にトップは健康であるべきで、体力に自信があれば積極的に行動できる。第二にアイデアマンであるためには、常にアンテナを張っておく必要があり、そのための勉強や知見を深める努力を怠らないことだ。第三に楽天家でなければ、ピンチの時に笑ってチャンスに変えることができない。第四に平常心を失くさないタフな精神力が必要。

 

人生で一番苦しい時期があれば、それを乗り越えてきた自分がいれば、あの時期こそ、一番楽しい時期だったと語るようになる。僕自身、起業して、人なし、金なし、モノなし、という状態から、田舎者と馬鹿にされ、蔑まれ、相手にされない状態から日本一のパソコン教室に駆け上がっていった最初の数年が一番面白くスリリングだったと思う。

 

明日には倒産するかもしれないという危機感、どこまで赤字は続くのだろうという恐怖感、反抗するスタッフに支払い続ける給与のストレス、支払いを迫る業者への謝罪と罵声・・・は、如何なる恐怖を味わう乗り物にも勝っている。一点突破で、動き出したビジネスモデル、感謝されるお客様や従業員は何ものにも勝る喜び。

 

 

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