老後はひとり暮らし
子供の頃は親と一緒に正月を迎え、お節料理を食べながらお年玉を貰うのが楽しみだった。学生の頃は、友達といっしょに飲食店で雑談に花を咲かせるのが大好きだった。恋人ができると、正月に恋人がいると親に話すようになる。
結婚すると、正月にはお互いの親の元に伺ってお節料理を頂くようになる。子供が生まれると、孫の顔が観たいとそれぞれの親にせがまれて、正月を過ごすようになる。子供たちが巣立っていくと親元には盆と正月ぐらいしか帰省してこなくなる。
主人や奥様が亡くなると、ひとり暮らしになり、子供達の孫も大人になって正月は忙しくて来れないと言ってくるようになる。お節料理はひとりでは食べきれないので買わなくなる。ポツンとひとりでテレビを観ながら正月を過ごす。
でも、スマホやパソコンがあれば、動画通話で子供達や孫の顔を観ながら話をすることもできる。Lineやペイペイを使ってお年玉を送信することもできる。友達や親せきとも動画通話で正月を過ごすこともできるし、つまらないテレビ番組を観なくてもすむ。
ネットで昔のドラマを観て、青春時代を思い出すこともできる。老後を介護施設で暮らしていると、家族が遊びに来なくなるが、動画通話なら施設内の自分の部屋で家族とも会話することができる。嘘でも元気な姿を見せることもできる。