平凡の価値
ひとつだけ何でも叶えてあげると魔法使に言われたら、「使い切れないほどの大金をください!」「大きくて豪華な家をください!」「超有名でスーパープレイのできるスポーツ選手になりたい!」などと言う人がいるだろう。僕だって小学生の頃はそう思っていた。
でも、70歳になるとそんな願いはなくなり、ただ、明日も同じ1日があれば良いと思うようになった。多くの人に支えられ、多くの人から愛され、多くの人のために努力してきた。愛し愛され、支え支えられ、泣き笑いもしてきた毎日にかぎりない感謝を感じる。
誰かに励まされうとんじられ、誰かに信頼され憎まれ、誰かを傷つけ傷つけられ、反省したり落ち込んだり、山あり谷ありの人生だったが、いつもそこには支え愛してくださる人たちがいた。そうした人たちといっしょに生きてきたことだけで幸せを感じ感謝している。