悪魔に魂を売って肉を手にする
お菓子、ジュース、スイーツ、菓子パン、ピザ、ラーメンなど飲食店での食事やお惣菜など、町中に美味しい物があふれている。ついつい手を出して食べだすともう止まらない。パクパク、モグモグ食べ続けるとあっという間に体重はうなぎのぼりに…減量しようにもあの味が忘れられずに食べてしまう。
昭和30年代、美味しいものがたくさんなかったので減量はしやすかったが、21世紀になると美味しい誘惑が街の至る所にあふれていて空腹を我慢するのは至難の業。悪魔のようなささやきが耳元で「ちょっとだけなら心配ないさ」とささやいている。そうだよねとうなずいているとすかさず脂肪がついてくる。
高齢になると、減量は健康を維持するためにとても大切なことだが、チョッと気を緩めて食べるとすぐに肥ってしまう。美味しいものを食べて太るのはとっても楽しい行為だが、美味しいものを食べないで痩せるのはかなり我慢しなければならない。まるで悪魔に魂を売って肉を手にしているようなもの。
僕の父親は、お酒が大好きで「酒のない人生なんて生きていないのと同じことだ」と豪語していた。お酒がもとで喉頭がんになり、体中に癌が転移して74歳で死んだ。若い頃は、居酒屋やスナックが大好きで毎晩、飲み歩いていた。飲食が大好きな父親は体重55㎏から110㎏にまで太ってしまった。
そうした父親を見ているので、飲食には細心の注意を払うようになった。毎日、朝夕体重計に乗り、健康的な体重の2㎏以内の範囲内に収まるようにしている。中高年になると基礎代謝が落ちてくるので運動にも注意しながら加工食品を避けて外食もしないようにして、自分の手料理で栄養を摂っている。