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朝令暮改

 

江戸末期、多くの人は尊王攘夷を信じ海外の人を討つことを本気で実行しようとしていたし、実行した薩摩や長州は敗北して開国に180度意見を変えている。彼らはそれぞれ学を積み見識ある立派な人たちだが、それでも考えはコロコロ変わっている。

 

明治になると富国強兵制度の下、海外の人と仲良くするのではなく欧米を見習って、植民地政策を執るようになる。植民地政策とは武力でもって海外の土地を実効支配して搾取する政策で、それによって自国を豊かにする政策。

 

太平洋戦争で敗北すると、植民地政策から加工貿易立国を目指すようになる。国を代表する立派な人でも考えはコロコロ変わっている。まして庶民である僕たちの考えがコロコロ変わってもおかしくない。今では加工貿易立国からデジタル立国へと考えは変わっている。時代の変化、世情に合わせて変わるものなのだ。

 

あのときはこう言った、そのときはこう言ったなどと言い、相手の意見が変わると非難しがちだが、その人の考えがコロコロ変わっても良いと思う。何があっても意見を曲げない方がまさかの時に弱いのではないか。

 

 

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