門閥制度は親の仇でござる
生まれや家柄によって身分が決まり、どんなに努力してもそこから抜け出すことができない門閥制度を嫌っていた福沢諭吉の言葉。どんなに無能でも生まれや家柄が良ければ大切に扱われるのが門閥制度で、勝海舟も忌み嫌っていた。明智光秀のように保守的な人や良い家柄の人は、その制度を守ろうとする。
明治維新の立役者は、生まれや家柄が良いとは言えない人々によってなされた。彼らは、人々が守り抜いてきた価値観をくつがえしていった。既得権益を享受していた人々は生活費を得られなくなるので必死に抵抗し門閥制度を守ろうとした。人々の支持が得られない制度はそれでも崩壊する。
その人柄や才能によって認めるべきなのに、現代においても生まれや家柄によって差別する方はいる。あからさまにさげすんだ目つきで相手を見下し、軽蔑した行動を取るが、その姿は見るに堪えない。貧乏だから、家柄が悪いから、生まれた土地が悪いからなどと未だに言っている人がいる。