借金ほど怖いものはない
僕は、20代から30代にかけて10年間ほど借金返済に奔走した苦い経験があるので、借金は大嫌い。借金は金利をつけて返済しなければならないのに、目先の返済額が少ないからと多額の借金をして返済が厳しくなり、返済猶予をお願いしたり破産したりする人が後を絶たない。
車やマンションなど高額な商品の購入にローンをつけて当たり前。借金を恐れなくして、その後の長い年月を返済に追われて苦しむ人が多い。車は数年乗れば二束三文になるし、マンションは35年も住めば売れるかどうかすれわからない。資産だと思っていたが、修繕費用や固定資産税でお荷物になることもある。
会社経営でもインフレなら借り入れをして事業拡大、デフレなら借金を減らし普通預金で現金を貯めておくのが定石。借金は確実に儲かると予測できるときにだけ、借金してでも投資する。会社の資金はデフレでは自社ビルや高級車を購入するのではなく、賃貸やレンタルにして現金を蓄えるのが定石。
豊かな生活を送りたいと収入以上に贅沢な暮らしをするために、多くのローンを組んでマンションに住み、高級車に乗り、ブランド品で身を包み、高級レストランでの外食を毎晩のようにする。借金は膨らんでいくが返済できていれば気にしない。しかし、少しでも減収になると返済できなくなり窮地に追い込まれる。
返済不能になったため、最近買ったマンションを売りに出すが高値でつかんだために底値で売れても多額のローンは残る。数百万円もした高級車は、5年もすれば100万円にも満たず、ブランド品は10分の1以下でしか買い取ってくれない。身の丈に合った生活をしていれば、こんな目に合わないのにと悔しがってももう遅い。