格安料金で電車に乗る
和歌山県の片田舎で暮らしている僕が生まれたとき、汽車に乗るには玄関口に貼っている時刻表を見て汽車の発車時間を決めて、駅に行き、窓口で駅員さんに行先を告げて切符を購入していた。駅員さんは、改札口にいて切符を専用のハサミで少し切って通してくれた。下車して改札口を出るときに駅員さんに切符を渡して出ることができた。
40年ほど昔、11枚つづりの回数券を購入すると、10回分の値段で購入することができた。駅の窓口には、切符の販売機が設置されて行先のボタンを押して現金を入れるとお釣りと切符が出てきた。30年ほど昔、切符の自動改札機が導入されて、駅員さんは改札口でハサミを使ったり、切符を回収しなくてもよくなった。
21世紀になると、Suica(スイカ)など非接触型ICカードシステムによる乗車カードが導入されるようになった。これにより、窓口営業は格段に減少したし、自動改札機にかざすだけで通れるようになった。こうしたカードもスマートフォンにアプリをダウンロードして設定すればスマートフォンやモバイルウオッチをかざすだけで改札を通ることができる。
カードにチャージするのもスマートフォンなら、自分で一定の金額なると自動チャージ出来て、そのチャージの金額も自分で指定できる。世の中、とても便利になったし、それを利用すれば駅員さんを利用しないだけに格安料金で電車に乗れるし、直前変更も無料でスマートフォンを使って自分の好きな時間帯に指定できる。
突発的な事故や災害の時、駅の窓口に殺到して長い行列になり、乗り換え電車のチケットの購入に焦っている人を見かけながら、僕だけはスマートフォンのアプリで、2分ほどで乗り換えの手続きを済ませて、さっさと改札口を通って電車に乗っている。皆がこうしたアプリを利用できるようになればこうした事態を回避できる。