食べることは生きること №13 癌の予防
米国がん研究財団の「がん予防15か条」
1.植物性食品を基本とし、多様な食べ物を食べる。
2.標準体重(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=18.5~25)の維持。
3.運動の継続(1日1時間の速歩、週1時間の活発な運動)。
4.四季を通じ野菜・果物を1日 400g~800g。
5.多種類の穀物、豆、根菜類を1日600g~800g。精製した砂糖を控える。
6.アルコールは控えめ。日本酒なら1日1合。
7.赤身の肉は少なめ1日80g。できれば魚で摂るように。
8.総脂肪や油は抑えて。動物性脂肪を控え、植物油も控えめに。
9.食塩、塩蔵物は1日6g以下に。日本人の平均は、10g~13g/日。
10.食品の貯蔵はしっかり。かびを抑える。
11.保存は低温で。冷凍や冷蔵庫に。
12.食品添加物や農薬残留に注意。
13.黒こげの食べ物は食べない。
14.栄養補助剤に頼らない。この予防を守る人には不必要。
15.たばこは吸わない。
アメリカの方は肉食ですから野菜や果物をたくさん食べるようにして、生活習慣病の予防の指針になっています。癌は、動物性食品の取り過ぎで誘発されるので、もっと植物性食品を食べて動物性食品の取り過ぎを避けるようにしたいのです。タバコは吸わない、お酒は控えめにする。
また、食品添加物=人工甘味料、酸化防止剤、着色料、増粘剤、防かび剤、発色剤、人工調味料、漂白剤など、残留農薬にとても注目していることです。日本でも当たり前のように使われていますし、購入した食品に記載されています。栄養補助剤=サプリメントを飲まないように指導していることも注目です。
僕の父は癌で亡くなっており、叔父や叔母も皆さん60代に癌になり亡くなっています。しかし、祖父や祖母は癌にならず90歳以上まで長生きしました。祖父や祖母とその子供たちとの違いは食事で、祖父や祖母は煮物、焚き物、和食が基本の家庭料理、その子供たちは肉食などの洋食中心でした。好きなものばかり食べられる世の中になると生活習慣病が多くなるのです。
アメリカでは、肉食中心の食生活が癌を誘発しているということで、こうした指針が出ました。癌になりにくい人は、新鮮野菜や果物、鮮魚を中心にした食事です。植物性食品は抗癌力を高めてくれます。また、精製度が低い穀物類、カロリーが低く、食物繊維が豊富な食事が健康的で癌の予防によいのですが、過ぎたるは猶及ばざるが如しです。
欧米では、特に日本食が健康に良い食事だということで注目されています。納豆などの発酵食品や味噌や醤油などの発酵調味料、野菜の煮物、酢の物、魚の煮物、味噌汁など日本食では新鮮な食材を活かした調理が基本です。カツオと昆布出汁で作るいろいろな料理、筑前煮や肉じゃが、白和えやおひたしなども健康のバランスに優れた食べ物です。