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都心のマンション価格1億円越え

東京23区内にある新築マンション販売価格の平均値は、前年比39.4%上昇の1億1483万円になった。最近、新築されるのは駅近の好物件ばかりなので平均価格は上昇する。駅から遠い場所では開発しても売れないので、好立地、高価格帯ばかりになる。

こうした高額物件は投資目的で購入される海外の方が多い。彼らは賃貸で貸し出して家賃収入で利益を出す。そのため、好立地の物件を購入する。この流れは、都内だけでなく京都や名古屋、大阪、博多などの都市でも同じような傾向。

パワーカップル(夫婦の年収総額が1000万円以上)は、都市部で高額物件を購入しているが、庶民にとっては高根の花。賃貸住宅や築古の中古マンションを購入するしかない。おかげで、最近の若者は冠婚葬祭にお金をかけない。

結婚式は写真だけもしくはなし、葬式は家族葬のみ。できるだけ出費をはぶいて節約し、カップルや家族で近隣の旅行などにお金をかける。洋服も高級ブランド品よりユニクロやGUで済まし、高級レストランより近場のカフェレストランで楽しむ。

高級車を保有することがステータスだった時代が終わり、レンタカーを利用するようになった。映画館で映画を観るより、自宅でネットを使ってドラマや映画を観るようになった。レストランに行くより、自宅で調理するようになった。

若者は、節約生活を楽しむようになり豪華絢爛より、質実剛健を好むようになった。より高級なもの、より豪華なものに憧れていた時代は終焉している。昭和の高度経済成長期も、そうした節約生活の時代だったが、それなりに楽しかったことを思い出す。

71歳になる僕も、近くのスーパーで半額や見切りの食材を買って自分で調理しているので外食しない。洋服は古着かユニクロ、旅行はせずゴルフなどもしない。ひとりで山歩きやサーフィンをして仲間といっしょに遊ぶこともない。

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