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不動産がお荷物

 

結婚を機にマンションなどの不動産を購入して二人の生活が始まる。お子様が生まれて手狭になりより広いマンションに住みたくなる。そこで、今までのマンションを売り払い、新しいマンションに移り住む。中古マンションは買ったときより高い値段で売れたのでローン返済額はほとんど変わらない。

 

1990年代まで、こうした状態が続いていたのでマンションの転売で儲ける人が多かった。マンション転がしなるセミナーが流行してサラリーマンが銀行から多額の借り入れをしてマンションの転売で儲けたことを自慢していた。演歌歌手もハワイにまでマンションを所有していることを自慢していた。

 

バブルが崩壊して不動産価格の下落が始まると返済に困った人の破産がいっきに増えた。不動産投資をしていた企業でも倒産するところが出てきた。あれから30年が経ち、今は家主になりませんかとマンション投資を勧めてくる。家賃収入が返済額を上回れば儲けが出るからだが、人口減少で古くなっていくマンションの家賃は下がる。

 

4件のマンションを所有しているが、3件は空き家になっており家賃収入はない。しかし、借金は8000万円あり返済に困っているからと相談されたことがある。相談相手は不動産を営む会社の専務取締役だった。さっさと所有しているマンションを売却して損失を確定して投資をしないことだとアドバイスした。

 

民泊用に貸し出すこともあるが、数万件の登録があるサイトでは、よほど魅力的でなければ借り手はいない。マンションをウキウキ気分で4件も購入した不動産会社の専務取締役は、当初は儲かったが、それも数年で借り手がいなくなり、長い間借り手もいない状態に陥ってしまう。転売もできずに相談されたが、購入する前に相談するべきだった。

 

 

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