気楽にマンションを購入
地道に働いているのに貧乏から抜け出せないのは、お金に対する考え方がいびつになっているから。食事などでは1円でも安ければ、そこに行ってお買い物をするのに、マンションなどの高額商品となるとよく考えもしないで購入している。マンションを購入する人は、値段だけで判断しているが、管理組合がしっかりしているか転売しやすいかどうかなどには関心がない。
マンションの管理組合は、その所有者が集まってごみ処理や修繕などを話し合って管理する仕組みだが、人任せで管理委託業者の言いなりになって高額で無駄な修繕を行っていることもあれば、エントランスや公共部分がゴミだらけになっていたり、壁にひびが入っているのに放置状態のマンションもあったり、投資目的のマンションなどはこうしたことが良くある。
安い管理費だと、大規模修繕の時に皆がそれぞれの床面積に応じて追加資金を出す必要があるが、マンションは年数が経つほど皆の合意が取れなくなる。マンション組合の総会を開いても所有者が集まらず人任せで放置状態のところも多い。管理組合の活動がどうなっているのかわからずに購入するのは危険。転売するにはリスクが高く廃墟になる恐れが高いのがマンション。
格安だと思って購入した中古マンションであれば、前の所有者が積み立ててきた「修繕積立金」は、次の所有者がそっくりそのまま引き継ぐ。マンションは15年目と30年目には大規模修繕が必要だが、積立金が不足していれば差額分を請求される。修繕が必要なのに所有者の合意が取れなくて放置状態のマンションや、修繕積立金未払いで転売し、購入した後、未払金まで請求される方もいる。