このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

誰かを責めずにいられない

DSC09234 (1280x698)

いつも誰かを責めずにいられない人がいる。チョッとしたことでも気になって相手の方をこっぴどく責めつづける。逃げ出しても追いかけてでも責めることをやめない。こうした傾向のある人は、責められることが大嫌いで、責められないように絶えず相手を責めつづけているが、幼少期に親から責められ続けてきた人に多い。

 

幼少の頃は、親から愛されたいと思い、必死になって親の言うことを聞くが、親の愛情が薄く身勝手な態度で子供に接し、親の期待に応えられない悲しみにすら気が付かない。親は子供の心を傷つけてしまう。自分は親から責められる存在なのだという意識が、他人に向けられるとき、自分の親が取った態度と同じように相手を責めることで自分の存在感を確かめてしまう。

 

気が付かないうちに自分が受けた苦しみを誰かに与えてしまう。幼少期に暴力を受けた子供は、成長するに従い他人に暴力を振るうようになり、幼少期にひどい暴言を受けてきた子供は、成長するに従い他人にひどい暴言を吐くようになる。親に行動を制限された子供は、成長するに従い他人の行動を制限するようになる。

 


こうした負の連鎖を断ち切るには、自分が幼少期に受けた心の傷や、これまでに受けた心の傷をしっかり認識して、その傷を癒す愛情を持つこと。成長した今、責められることがあっても、受け流したりその場を離れたり、あるいは、相手にどうしてそこまで私を責めるのかと言うこともできる。今の自分は、辛いことを乗り越える逞しさを身に着けていることを忘れてはならない。

« »