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お金をいただく人と支払う人

お客様はお金を支払ってモノやサービスを受ける。そこでは何かと注文を付けても受け入れてくれることが多い。例えば、寿司屋に行ってワサビを抜いてくれなどと言っても快く受け入れてくれる。それはお客様としてお店に行っているからだ。

もしもあなたが営業マンとしてモノや商品を売るためにそのお店に行けば、お店の人は言うことを何でも聞き入れることはない。ほとんどの場合、立場が逆転して何かと注文をつけてくる。価格を下げろ、気に入らない、納期はすぐにできるのか…

僕たちは、毎日お金をもらう人と支払う人を繰り返している。ところが子供はいつも支払う人でいられる。親からお金を貰えるので、自分で稼ぐ必要はない。他人に頭を下げる必要もない、他人の要望に応える必要もない。お金を支払えば何でも手に入る。

これってワガママということ。そうした状態で勉強だけに集中させていれば、人との付き合い方に偏りがあってもしかたがない。誰がクラスでワガママのトップにたてるのか?子供はその競争に四苦八苦。苛めの根源には、こうした日常も影響しているのかもしれない。

僕は小学4年生からアルバイトをしていたので今の子供は可哀そうに思う。僕は、学校という同世代の仲間の世界と、大人といっしょに働いて稼ぐ世界の両方を知っていた。学校という片方の世界で通用しなくても、社会というもう片方の世界は懐が深く面白かった。

僕自身、学校になじめなくても社会に出れば成功できた。学校で教えられる内容を理解できなくてもテストで最悪な点数を重ねても、社会では立派に成功できる。学力優秀でトップクラスの学生が社会でなじめないのは、褒められることに慣れているからだ。

僕は、先生や学友から褒められた記憶がない。中学のイメージなのか、高校に進学して、どんなに成績が良くても無視されるかバカにされるかだった。だからこそ、社会に出れば自分が必死に努力して、多くの人に謙虚に頭を下げて底辺からのし上がらねばと思えた。

 

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