親の言っていることに従うのは孝行とえない
親孝行とは親の言うことには従順であり逆らうことなく素直に聞くことだと思っている方もいるが、僕は親孝行とは子供である自分が幸せになることだと思っている。したがって、親の意見とは真逆の事をするかもしれないが、それが子供の幸せならば親孝行だと思っている。
成績は振るわず、スポーツに秀でているわけでもない平凡より以下の子供でも、何とか仕事を見つけてそれなりに自立して幸せだと思っていれば、それは親孝行そのものだろう。親の意見を聞き入れなかったから親不孝者だと言われても、それは違い、とんだお節介というものだ。
親は子供の幸せを願っているものだが、こうすれば幸せになれるという価値観を押し付けがち。しかし、その価値観は親の時代の価値観で今を生きている若者の価値観とは違っている。そんな違いを理解せずに親が自分の価値観を押し付けるのは大それた親失格の行為だと思う。
子供には子供の価値観がある。それを尊重せずに、あなたはこうしないと不幸だわとか、こうして欲しいのよ、などと注文を付けるのは、ありがた迷惑。少しぐらい不安に思い、大失敗をするかもしれないが、それもまた人生のよき肥やしになると思えるぐらいの親でいたい。