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言葉使いで印象が変わる

品の良い言葉使いは標準語でなければならないとは限らない。地方の言葉であっても品の良い言葉使いはできる。標準語であっても下品な言葉使いもできる。若いころは、言葉使いなど気にもしないが、言葉使いはその人の印象を大きく左右するだけに大切にしたい。

僕は家族であっても「~さん」や「~君」などと言うようにしている。「おい」や「おまえ」「こらっ」とは言わない。話しかけるときの第一声はとても大切で、呼び方次第では聞く耳を持ちたくないと思われてしまう。親しき仲にも礼儀ありなのだ。

和歌山育ちの方言は抜けないが、相手の話をよく聞き、相槌を打ち、よく理解して、できるかぎりゆっくりと話すようにしている。相手をいたわり、感謝の気持ちを失くさないように気を付けて、相手が話し終えるまで待って、ひと呼吸おいて話すようにしている。

こちらからの話は簡潔にして、早口にならないようにしている。敬語になっていない言葉でもゆっくり話すと優しく受け止められ好印象になる。反対に敬語を使っているのに、早口や大きな声で言うと、感情的に映り悪い印象を与えかねない。

また、質問は1回にして、相手の方が答えてくれたなら、しばらく質問をしない。「それって、どこで、いくらで買ったの?誰と行ったの?雑誌で見つけたの?」などという矢継ぎ早の質問は、どこから答えればよいのかわからず印象を悪くしかねない。

言葉使いで「ん」を避ける言い方もある。「よいんだ」は「よいのだ」、「あんな」は「あのような」にすると上品になる。また、「っ」も避けて使うと上品な言葉使いに映る。「さっき」は「先ほど」、「やっぱり」は「やはり」と言えば、目上の人には好印象を与える。

横暴な言葉使いや馴れ馴れしい言葉使い、押しが強い言葉使いは、家族間であっても好ましいものではない。相手の方に好印象を持たれるように配慮した言葉使いはとても大切。それができない人とは、あまり話をしたくないし、会いたくない。

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