指摘するよりフォローする
僕は、相手のできないことを指摘する前に我慢してフォローしている。挨拶ができない、仕事ができない、家事ができない・・・できないことを指摘してやらせても、指摘された方は気分の良いものではないだろうし、いつも指摘ばかりされていると落ち込んだり反抗してみたり離れていったりするだろう。
我慢ばかりしていることも多いが、そのときはその人から遠ざかるようにしている。遠ざかることができなければ、これは徹底してフォローに徹する。仕事や家族などは徹底してフォローする姿勢を崩さないようにしている。増長されることもあるが、社長や家長をしていれば、それを耐えるのも役割のうちだと割り切っている。
挨拶ができない人には、こちらから挨拶し、仕事のできない人には、こちらが頭を垂れて仕事をフォローしている。家事ができないときは、こちらが黙って家事を済ませる。そうして人間関係を潤滑にしておくことで享受するメリットの方が、指摘してやらせるメリットよりもはるかに大きい。
人の上に立つ人は、信頼を得るために自己を抑制して、相手が喜んで動ける環境を用意してあげなければならない。褒めるときは徹底して褒めてあげ、良いところをドンドン伸ばしてあげるようにし、悪いところは指摘するよりフォローして気づいて、みずから直そうと思える環境を創ることが大切。