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熟年離婚 夫婦の役割

毎年、春になると田舎に燕がやってくる。夫婦して木立を拾い集めて巣を作り、卵を産み育てる。雛は餌を求めて元気よく泣き、親鳥は餌を求めて飛び回る。その雛も巣立つようになると、夫婦は、自分たちの仕事が終わったかのように別れて飛び立っていく。

 

女性が、男性にそうした感情から離婚を申し立てるように、ご主人もまた、同じ感情を妻に対して持ってもおかしくはない。いっしょに暮らす意味がないと感じるようになり、お互いに別れて、それぞれが好きな道を歩んだほうが良いのではないかと思うようになる。

 

それぞれに交友関係も違っているし、やっていることも違っている。食事の約束をしても、それぞれの理由から守れないこともあるし、旅行しようと思っても、昔のように日程が合わない。お互いの価値観の違いから会話をしても不愉快になることが多くなる。

 

このままいっしょに暮らしていることが楽しいことではなくなってくる。素敵な人だと思えるうちに別れた方が、お互いに傷つかないで済むのではないかと思えるようになる。一人で暮らしている方が、相手に気を使わなくて済むだけの話。

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