失敗は成功の素
半世紀以上も料理をしていると多くの失敗がある。調味料の加減で失敗したり、調理方法で失敗したり、67歳になる今でも、新しい調理に挑戦すれば失敗している。ただ、そうした失敗を繰り返すうちに美味しい調理方法を身につける。初めから美味しい調理ができるわけではない。
仕事でも多くの失敗を繰り返すうちに、その経験が活かされて失敗しなくなり成功へとつながっていく。幾つになっても新しい挑戦をしていれば失敗するが、その失敗こそ年齢に関係なく仕事のできる人材への道でもある。失敗を恐れて新しいことに挑戦しなくなれば仕事はマンネリ化し陳腐化する。
人間関係でも多くの失敗を繰り返すうちに、その経験が活かされて失敗しなくなりうまく人間関係をつくることが出来るようになる。人付き合いも経験が必要で、相手を傷つけたり、傷つけられたりを繰り返すうちに、謙虚になり、相手の話をよく聞き、受け入れる余裕が持てるようになる。
自分自身も多くの失敗を経験しているので、他人の失敗を責めるのではなく、反省して次の行動がとれるよう、挑戦したことを認めて、何が失敗の原因かをわかって納得できるようにかみ砕いて説明するようにしている。誰でも、幾つになっても失敗するから挑戦する楽しみがあるのだと話している。