お金は使うだけが能ではない
宝くじが当たると、そのお金を貯金できる人は少なく、すぐに使い切るそうで、それも贅沢三昧で身を滅ぼす方が多いそうだ。堅実に貯金して、倹約して生活し、まさかの時に備えることができない。僕の知っている限りでも300万円貰った人は、車を買って使い切り、250万円貰った人は、親の墓を購入して使い切った。二人ともに、貯金してじっくりと考える余裕がなく、すぐに使い切っている。
お金持ちは、こうしたお金の使い方をしないで、半分を株や債券に投資し、残り半分を貯金として銀行に預けたりして利息収入で生活することを考える。元手には手を付けないで配当や利息だけを使えば生活は質素になるが、いつまでも使うことができる。僕も、普段は自分でスーパーに行って食材を購入し、調理して質素に暮らしているが、外食するときは高級レストランに行って食事する。
お金が溜まるような生活を習慣づけているので、質素な暮らしぶりになるが、ここ一番では値打ちのあるモノを購入する。僕は貧乏生活が長かったので、自分で何でもやらなければ、誰もやってくれない。自分で調理していれば安上がりだし、自分でパソコンを組み立てれば安くなる。自分で、何でもやっていると、困ったことは皆が困っていると気付き体感できる。それこそが商売のタネになる。
「今、100万円あれば何をするか?」と、いつも自分に問いかけていた。腹いっぱい即席ラーメンを食べたいという学生時代から、学校に行って勉強すると思う時代から、書籍を買ってきて独学する時代を経て、材料を買ってきて商品を制作販売すると考えるようになり、営業のための経費に使いたいと思うようになり、人材を募集して商売を広げていくと考えるようになり、気が付けば収入が増えていた。
お金は飲食などに使ってしまえば消えてなくなるが、投資によって増やすこともできる。株や債券よりも仕事に投資して儲けるという確実な方法もある。僕は起業していたので、お客様が喜んでくださるサービスや商品を提供すればするほど儲かって投資したお金が増えていく。貧乏な時こそ、起業するヒントやチャンスがたくさんあった。映像先生による講義のアイデアも貧乏ゆえのアイデアだ。
まとまったお金が入ってくれば、使うことばかり考えるのではなく、蓄えることや、投資することなど、じっくり考えて行動することだ。僕は、お金の使い方になれていない人には、まとまったお金を出さずに、自分の未来をどうするのか?よく話し合って、少しずつ渡すようにしている。将来の飛躍に備えて貯金する人もいるし、経験を積むように使う人もいるし、勉強するために学費とする人もいる。