それでも僕は生きていく
生まれたときはただ泣いているだけなのに誰もが喜んでいた。ヨチヨチ歩きするようになると拍手をしてくれたものだ。共働きの両親が僕を保育所に預けたときは僕も不安だったが親もとても心配していた。
小学校に入学するようになると他の子どもと成績を比べるようになり、テストの点が悪いと父親から初めて叱られる。洋服をたたみなさい、食べ物はすべて食べなさいと母親が注意するようになる。
生き辛いと思い始めた頃、学校では苛めが始まる。苛められないように身構えないと学校に行けなくなる。給食を残すと先生から叱られるようになり、学校でも行き辛いと感じるようになる。
中学生になると成績で先生は僕を評価するようになり、僕は絵が好きで自慢したいのに進学の話ばかりになる。高校生になると先生は大学進学のことで頭がいっぱい。僕は自分が何を仕事にしたいのかなんてわからないのに。
大学生になると講義はつまらなく先生の書籍を購入させるだけ、テストはいい加減で勉強に身が入らなくなる。居酒屋でバイトしてもスーツを着るような会社など知らないので就職先なんていい加減で決めるしかない。