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個性を売りにする

 

賃貸でもデザイナーズマンションが人気で、個性的な部屋に住みたいと思う方は若い人ばかりではない。服飾でも大量生産された洋服ではなく、1800年代の洋服のデザインを掘り起こして縫製テクニックやパターン(型紙)などを見直して現代風にアレンジする動きもある。陶磁器も大量生産されたものではなく、個性的な作家の作品が人気。

 

個人の作家さんは、スマートフォンで写真を撮って無料で販売サイトにアップすることができる。こうした動きに押されて大量に生産された既存製品を扱っているメーカーや販売店の売り上げは減少している。部屋にあふれている大量生産されたものではなく、一点物など希少価値のあるものに人気が移っている。

 

こうした動きを嫌う人もいて、部屋の壁は白に決まっているだろう!背広は紺色だろう!ネクタイするのは当たり前だ!ラーメンはどんぶりに決まっている!などと決めつけている人もいる。最初は、希少で嫌われている状態でも、徐々に受け入れられて本流になることはよくある。

 

僕は、20年前から背広にリュックサックを背負って出張に出かけていたが、当時はビジネスバッグが主流で、僕の姿は奇異に映っていた。しかし、今では背広姿にリュックはよく見かけるようになった。このスタイルは両手が使えて便利だが、背広の背中の生地が擦り切れていくということ。

 

髪のスタイルも時代とともに変わっているし、メガネのスタイルも、ジーンズのスタイルすらも時代とともに変わってきている。制服のような画一的なデザインではなく、欧米のように個性的なデザインが受けいれられ、個性的な方が増えるのは喜ばしいことだと思う。豊かな社会になれば、個性が尊重されていく。

 

昔はこうだった、若い頃はこうだった、こうでなければダメなんだ…という言葉は古今東西、頑固な人の決まり文句。こうしたことを思うようになったり、言葉に出して言うようになれば頑固になったなと感じることで、そうした言葉はあまり口に出して言うことではなく、むしろ、どのように社会が変化しているのかを楽しんでみてはどうだろう。

 

 

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