何とも醜いが、それが人間の弱さ
他人を卑下して自分の立ち位置を確保するのは、自分のコンプレックスを隠したいから。やんちゃなガキ大将が、自分を慕ってついてきてくれる人をコケにしているときがある。からかわれた人は、相手がガキ大将だから我慢しているが、他の人なら喧嘩になるような態度。
大人の世界でもこうしたことはよくある。仕事のできる上司が部下をからかっているときがあるが、部下は苦笑いするだけで我慢している。そのことに気が付けば、こうしたからかい方は止めて、部下を褒めるようにしようと思える。部下を傷つける行為は、上司としてはとるべきではない。
しかし、自分にコンプレックスがあれば、気が付かないでやり続けてしまう。上司として部下の育成ができない、管理すべきことが管理できずに部下に任せきりになっている、仕事の内容を把握できていないなど、チョッとしたコンプレックスが、部下をからかったり、傲慢な態度で接することで隠そうとしたりする。
他人を褒めて自分の立ち位置を確保するのは、自分に自信があるから。自分の感情をコントロールできる人は、部下を卑下しないで部下を守ろうとするから、自然と部下を褒めるようになる。褒められた部下は、上司のためなら仕事を忘れてでもついていこうとするから、団結力が高まり業績も良い。