作用と反作用の法則
物体Aと物体Bが力を及ぼしあっていると、相互に及ぼしあう力の一方を作用と呼び、他方を反作用と言います。作用と反作用は、同時に一直線上で働き、この両作用の大きさは等しく、方向は反対になっています。
心でも同じことで、人がある感情を及ぼし合っていると、相互に及ぼしあう力の一方を作用と呼び、他方を反作用と言います。作用と反作用は、同時に一直線上で働き、この両作用の大きさは等しく、方向は反対になっています。
つまり、いっぽうが怒りの感情を及ぼすと、受け手の方も怒りの感情が湧き起こり、その感情の大きさは等しく、方向はお互いに向き合っていることになります。怒り、憎しみ、悲しみなどのマイナス感情は双方を傷つけることになります。
いたわり、優しさ、思いやり、助けるなど、愛情の感情を及ぼすと、受け手の方もいたわり、優しさ、思いやり、助けるなど、愛情の感情が湧き起こり、その感情の大きさは等しく、方向はお互いに向き合っていることになります。
物理の法則に例外がないように、人の心に及ぼす法則にも例外はないように思います。誰かを傷つける行為は、自分を傷つけることになりますし、誰かを愛する行為は、自分を愛する行為につながります。