「おい、掃除しろと言っていただろう！」「まだやっていないのか、早くしろ！」「お片付けしなさいと言っていたでしょ！」「どうしてできないの？」「早くやってよ！」日々どこかで耳にする言葉だが、こうした感情的な言葉を話す人も聞く人もあまり良い気持ちではないだろう。

 

僕は、こうした言葉をつかわない。自分でやれることはさっさと自分でやってしまう。家事でも自分でやればその面白さがわかってくるし、自分の世界が広がっていく。社員の方が疲れていれば頑張れと言う前に、僕がするから休めば良いと話している。できない仕事であれば無理をするなとアドバイスする。

 

整理整頓できない人は、それでも一生懸命になっている。僕から観てできていないことでも、本人にはできない理由がある。遊びたい、疲れている、やりたくない・・・どんなにつまらない理由であっても、それを受け入れてやってあげるぐらいの心のゆとりを持つように心がけている。

 

そうしていれば感謝される。感謝は、相手の笑顔と自分の笑顔を産み出してくれるし心が満たされていく。家庭や職場で相手を責めるのは易しいが、相手をフォローするのは難しい。あの人のためであれば何でもしてあげたいと思っていただくには、こうした地道な努力が欠かせない。

 

カッとなることがあると、それは自分の信頼を得るチャンスで、相手のためにカッとなっていることを笑顔で平然とやってあげるようになれば、相手は自分に感謝し尊敬してくださる。こうした人間関係をたくさん積めば日々笑顔で余裕ある生活を送ることができるようになる。